キャラ弁に奮闘した幼稚園の思い出

今回は、あきママさんからご寄稿いただきました。


読んであげるよ

我が家の息子が幼稚園卒園を迎え、私の三年間にわたるお弁当作りの日々もひとまず終わりとなりました。朝早くに起きてのお弁当作りは大変だったけど、終わってみるとちょっと寂しい気もします。

息子は赤ちゃんのころから食事に関心が薄いタイプで、苦労してきました。離乳食はなかなか進まなかったし、食べムラや好き嫌いもあって、一時期は離乳食作りにかなりのストレスを感じていたほど…。

2~3歳になってある程度食べるようになってからも、遊びに夢中になると空腹も忘れてしまうみたいで、公園や児童館に連れて行くとなかなかお昼ご飯を食べてくれないのが悩みでした。だから幼稚園に入る前 は、ちゃんとお弁当を食べてくれるかな?とかなり心配していたんです。そこで私が工夫したのは、手作りのランチグッズと無理なくできるキャラ弁です。

ランチグッズには好きなキャラクターを

まずはお弁当の時間を少しでも楽しんでもらおうと、ランチグッズを吟味。お弁当箱、コップ、お箸やフォーク類は好きなキャラクターのデザインを選びました。お弁当箱はすこし小さ目の300mlサイズです。

結局卒園までにお弁当箱は何個か買い足しましたが、やっぱり好きなキャラクターのお弁当箱はそれだけで嬉しくなるみたいです。お弁当箱が増えてくると、自分で「明日はこれにする!」と選ぶようになりま した。「ご飯いらな~い」なんて言っていた頃から比べると、大きな成長です!

またランチョンマット、お弁当袋、コップ袋は息子の好きな色の布に、フェルトで作ったキャラクターのアップリケをつけてみました。『ママが作ってくれたランチグッズ』は、たとえ縫い目が曲がっていても 子供にとってはステキに見えるようですね。3年間、ずっと大切に使ってくれました。

はじめてのお弁当はキャラ弁!

さて幼稚園に入って初めてのお弁当の日。その日はいつもより早起きして、キャラ弁に挑戦してみました。

幼稚園によってはキャラ弁禁止のところもあるようですが、息子が通う園はキャラ弁OK。でも「子供によってはキャラ弁だとかえって食べられなくなる子もいるので注意してください」というお話はありました 。おにぎりに顔が付いていたりすると「食べるの可哀想」と思ってしまう子もいるんですね。息子はそういうの気にしないタイプだったので、張り切ってキャラ弁です!

と言っても、ご飯をクマの形に握って、カットした海苔で目や口をつける程度。あとは型抜きした野菜とピックで、それっぽく見えるようにしました。「キャラ弁です!」と言うには躊躇うレベルでしたが、息 子はそれでも大喜び!登園前からお弁当を楽しみにしてくれて、しっかり完食して帰ってきてくれました!


みんなでお弁当

お弁当グッズで簡単キャラ弁

ほぼ毎日作ることになるお弁当。でも毎回海苔をこまかく切ったり、キャラクターを再現したりするのは大変です。

そこで役に立ったのが、キャラ弁(デコ弁)グッズ!これらを活用すれば、簡単に可愛くて見栄えのするお弁当が作れちゃいます。キャラクターを忠実に再現したお弁当は無理でも、動物のおにぎりや、飾り切 りしたウインナー、ピックが入っているだけでも子供は喜んでくれるもの。ひと手間くらいなら、忙しい朝でもなんとか続けられました。

おにぎり押し型

まず簡単にキャラ弁らしくなるのが、おにぎりの押し型。クマやネコなどの動物型から、ミッキー、アンパンマンなどのキャラクター、男の子が好きなクルマや新幹線など、さまざまなタイプの押し型が販売さ れています。

海苔やハム、チーズをきれいにカットできる抜き型がセットになっていることが多いので、不器用な方でもちゃーんとキャラクターのおにぎりが作れますよ!

海苔パンチ

海苔パンチもなにかと重宝するアイテム。フェイスタイプの海苔パンチがあれば、いつものおにぎりも簡単にデコれます。おにぎりだけじゃなく、かまぼこやゆで卵などに顔をつけるのもいいですね。パンチす るだけという手軽さが、忙しいママにも嬉しいポイントです。

抜き型

野菜やハム、チーズに使える抜き型もお弁当のワンポイントに便利です。星やハートなどのスタンダードな抜き型は、100円ショップでも手に入りやすいアイテム。お弁当だけじゃなく、クッキー作りなどにも 役立ちそうです。

ピック・バラン・おかずカップ

ピックやバラン、おかずカップもかわいいデザインがたくさん出ています。おかずに刺したり、おかずの仕切りがわりに入れたりするだけで華やかになるので、常備しておくと便利ですよ。

ただしピックは、遊んだり飲みこんだりしてしまうと非常に危険です。園によっては禁止されているところもあるため、注意しましょう。先端が細くとがっている楊枝タイプより、ミニサイズのフォークタイプ の方が危険性は下がります。それでも小さなお子さんには、おかずカップなど危険じゃないものだけにしておいた方がいいですね。

でも一番大切なのは衛生面

子供が喜ぶキャラ弁。ちょっとした工夫で楽しく食べてくれるなら、親としても嬉しいですよね。しかし、子供の健康のために一番重視したいのは、お弁当の見栄えより衛生面!

せっかくのお弁当も、それが原因で食中毒になってしまっては大変です。見た目にこだわるあまり、必要以上に食材を触ったり、しっかり洗い切れていない調理器具を使ったりしないよう、気を付けましょう。 できるだけ素手で触れないよう、使い捨ての調理用手袋を使うなどの工夫も大切です。